作家、演出家、前川知大の鈍ら(ナマクラ)な日々。時々切れ味の良い日も。かなり不定期更新。
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前川知大仕事状況
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[小説] 「散歩する侵略者」 メディアファクトリーより発売中 [連載] ■週刊モーニング(不定期連載) 「リヴィングストン」 漫画:片岡人生 原作:前川知大
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前川知大          (まえかわともひろ)

  • Author:前川知大          (まえかわともひろ)
  • 海の生き物とキノコと豆、乾物が好きです。F1と料理が好きです。UMAや地獄の関係者も好きです。漬物だけは勘弁してください。
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2007.08.16 Thu
ぎうにう
牛乳にはそれなりのこだわりがあって、
お気に入りの銘柄が幾つかある。
最近愛用してるものは、気に入っているものの
賞味期限が4日と短いのがネックだ。
一日1リットルも飲むほど私は育ち盛りではない。

コーヒーや紅茶に入れるのがほとんどだが、
最近の猛暑、喉に絡みつくようなものは飲みたくなかった。
そして先日気が付くと、ついに開封前に賞味期限を切らしてしまった。
初めての失態だ。

開封前だし冷蔵庫だし、二日くらい大丈夫だろうと思ったが、
そのまま飲むのは気が引ける。
杏仁豆腐にしようと思って稽古帰りにスーパーに寄ったが、
杏仁霜もアーモンドエッセンスも売っていなかった。
落胆して帰宅し、牛乳と向かい合う。捨てるしかないのか。

→風呂に入れることにした。
牛乳風呂だ。お肌がつるつるになるぞ。
お風呂を沸かしつつ、牛乳パックを開ける。
腐ってないかチェックだ。
腐った牛乳風呂ではさすがにキツい。
はたして牛乳は腐ることなく、臭いも問題なかった。

私は全裸で牛乳パックを抱え、バスルームに入る。
我家のお風呂は追い炊き式。
ボコンボコンと沸く湯船を見て思った。
浴槽の直ぐ脇についたガスユニットに、牛乳成分は大丈夫なのだろうか。
次回から大量の牛乳湯葉に悩まされはしないだろうか。
相当に希釈されるから大丈夫とも思ったが、
部分的に高温になる箇所で牛乳のたんぱく質が凝固する可能性は捨てきれない。

むぅ~と悩んだあげく、結局目前で牛乳風呂を諦めた。
まったく小心者である。
しかし行先不明の牛乳はどうしたものか。
この不遇の牛乳は、私の肌をつるつるにするという新しい使命で息を吹き返したはず。
少しでも本懐を遂げさせるのがせめてもの供養と思い・・・
→頭から浴びた。

自分でも何かが間違っていると思ってはいたが、
浴室の鏡に映る私の姿は、
腐りかけの牛乳を頭から浴びた全裸の男であり、
言い訳が出来ないほど壮絶な状態であった。
しかもその時は、直ぐに洗い流したら意味が無いという考えに取り付かれ、
浴室で数分間、ただじっとしていた。
もしその状況を誰かに見られていたら、確実にアウトだった。
危なかった。

あの牛乳がなぜこのような残念な結果になったのか、
今を持って分からないが、
今日もまだ我家のバスルームは乳臭いままである。



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2007.08.04 Sat
柏崎へ行ってきた
先週末から今週頭まで、中越沖地震を食らった新潟は柏崎へ行って来ました。
母への見舞いと、実家修復のためです。
現地で移動できるように、バイクで行きました。
練馬インターから柏崎インターまで高速使って行ったのですが、
長岡インターから柏崎に近付くにつれ、道路が波打っています。
「段差アリ」の標識を甘くみてました。ちょっとしたジャンプ台です。
危なかった。
東京新宿の部屋から実家までドアtoドアで5時間。結構早い。

早朝の崩壊した商店街は、ゾンビでも出てきそうな空気でした。
貴重な体験だらけ。被災地の色々楽しいお話は自粛します。

写真撮って回ったので
フォトギャラリーです。

ka001.jpg

裂けた歩道。この辺の商店街が最も被害が大きかった。
この時歩いていた人、大丈夫だったでしょうか。

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良く行った神社。狛犬が落下して野良犬みたくなってます。
もう片方の狛犬は残念ながら砕けてました。

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お寺ぺしゃんこ。社寺仏閣、古い木造建築は軒並みこんな感じ。
歴史ある建築物が無くなるのは悲しいものです。

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ちょちょちょ、待って待って。て感じギリギリセーフ。
と言っても住めないのでゆっくり壊します。

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必勝です。イケイケですよ。
町は自衛隊の車両で溢れています。助かってます。

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ガスの復旧はまだまだ。自衛隊のお風呂です。
入りました。4畳ほどのブルーシートで覆った浴槽。
シャワーの水圧もほど良く、温水です。快適!
石鹸類も完備。夜6時以降は行列が出来ます。オススメ。

ka007.jpg

シルエットになってますが、港には巨大な巡洋艦?
この船の中にお風呂も貸してもらえます。
早朝近くで見ようと敷地に侵入したら捕まって連行されました。
時間外だったようです。

ka008.jpg

自衛隊から支給された官製缶詰、シンプルで渋いパッケージ。レアです。
製造元に防衛庁の表記。賞味期限など書いてません。
コーンドミートの原材料の箇所には、「しょうゆ」としか書いてなかったり、結構シュール。
お味は、これが美味い!缶詰臭くないんです。
ちなみにこれが配られたのは最初だけで、
今は6時12時18時と、熱々の炊き出しがあります。
母いわく、今だ同じメニューが無いというほどの充実ぶり。


てな感じで柏崎大変だぜ!
一応言っておくが、決して私は遊びに行ったわけではない。
自衛隊員やボランティアの方や、同級生からお話聞いたり、
お手伝いしてたわけです。

聞いた話で一番恐ろしかったのは、
モズクを取りに海に潜っていた人が見た光景、
砂の海底が巨大アリ地獄のようにズルズルと沈んでいったそうです。
驚いて海から上がると、全てが揺れていたとのこと。


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2007.08.03 Fri
行き倒れ
注意:まったくオチのない日記です。

昨夜の話。
夜中の3時半、仕事を切り上げ、寝る前にゴミを出すことにする。
45?袋を絞り上げ、エレベーターで降りる。
ゴミ置き場は自宅ビル前の歩道、入口から左10メートルほどの場所。
目印は何も無く、誰かがゴミを置いて初めてゴミ置き場の様を呈する。
ただの歩道なので、早い時間にゴミを出す時など、先客がいないと未だに気が引ける。

夜中の3時半なので朝は近い、人通りも少なく問題は無いだろう。
歩道へ出てゴミ置き場を見ると、白い袋が一つ置いてある。気が楽だ。
しかし近くに行ってみると、それはゴミ袋ではなかった。
人間だった。
白いYシャツに紺のスラックス、黒の革靴。
ゴミと言えなくもないが、明らかにクールビスの会社員。
白いゴミ袋に見えたのは、その肥満体を包んだYシャツだった。
歳は40代くらい。

うつ伏せに倒れ、靴は片方脱げている。
轢き逃げか?いや、血は流れていない。
大丈夫ですか?と声をかけると、「うん。うん。」
と寝言のようなことを言う。ただの酔っ払いにみえる。
起こそうと背中を触ると、寝汗でしっとりした。勘弁してほしい。
声をかけ体を揺すり、起こそうとしたが睡眠は深い。

おじさんが倒れている場所は右カーブのコーナー、膨らんでくるところだ。
二年前、ここで曲がりきれないバイクが歩道に突っ込みクラッシュしたのを目の当たりにしている。
しかもおじさんは歩道と車道の境目に倒れており、右手は切断してくれと言わんばかりに車道に投げ出されている。
ビル前の車道は四六時中車通りは少なくない。
自宅前でひき肉になられても困るので、とりあえず歩道側にゴロリと転がした。
かなりファットなため、結構な重労働だ。
おじさんはそれでも起きない。昏睡なんじゃないかと心配になった。
脱げた片方の靴がなくならないように、靴をおじさんのお腹に乗せてみた。
車道側へのストッパーとして、私の持ってきた生ゴミを置いた。
絵面的にどうしょうもない感じになって結構満足だ。

しかしやっぱり危険。
面倒くさいなぁと思いつつ、そこから100メートルほどにある交番に行く。
警官は不在だった。ここの交番は肝心な時にいつも居ない。
備え付けの電話をかける。
「家の前に男が倒れているので回収して欲しい」
と告げると、「酔っ払いでしょう?」ときた。
「おそらく酔っ払いですが、場所が危険です」
と言うと、「警官を向かわせます」とだるそうに答えた。

私はビルの5階、自宅に戻り、窓からおじさんを観察し続けた。
何人か通りすぎたが、皆無視している。
道で倒れている男はそんなに珍しくないのだろうか。
5分経ったが警察は来ない。
通りかかった男がおじさんを見ている。
しかし声をかける様子はない、どうやら持ち物を確認しているようだ。
無防備なおじさんの財布を狙っているのだろうか。
おじさんピンチ。
そんなことを思いつかなかった私は善良だなぁとしみじみ思う。
幸い男は何も盗らず、立ち去った。
警察はまだ来ない。このままじゃおじさんが身包みはがされるのも時間の問題じゃないか。
もし誰かに身包みはがされるなら、私がはがした方がまだ良いのではないか、
私にはその権利があるのではないか。と思い、今から追いはぎしようと思ったが、
そこに警察が来たら良く分かんないことになるなと思い、踏みとどまった。

アイスカフェオレを作り、煙草に火をつけて窓際に戻ると、
まーだ警察は来ていなかった。もう10分も経つのに!
もし酔っ払いじゃなくて脳内出血とかだったらどーすんだ。
私も「酔っ払いかも」的なこと言ったことを後悔した。
そんな素人判断はすべきじゃなかったし、警察も私の言うことなんて信じちゃ駄目だ。

ああ、もしおじさんが死んだらどうしよう。
その時、おじさんが動いた。あ、起きるのか?起きるのか?
駄目だ、まだ起きなくていい。今から警察来るから。
俺はお前が警察に叩き起こされて、何かモメた感じになるのが見たいんだから。

寝返りだった。
ふー、ここで自力で帰られても面白くないじゃないか。
おじさんは仰向けになった。枕もなく、太っているので睡眠時無呼吸症候群が心配である。
15分以上経っても警察は来ない。15分も見続けてる私も私だが。
来なそうだな。警察って適当だなー。
来なかったことを後悔させる為に、おじさんを殺そうかなと思った。
でもそれって第一発見者を装った犯人みたくなるかな。
殺す前に通報してるのが今回のミソだな。
そんなことを考えてると、カップルが近付いてきた。
5メートルほど前で女子がビクっとなって笑った。
二人はおじさんを起こそうとする。
男子はおじさんを揺すっているが、やはり反応なし。
次に女子が声をかけると、実にあっさりと意識を取り戻した。
やっぱ女子か。

おじさんは立ち上がり、ハイテンションで体操を始め復活。
「気をつけてくださいねー」とカップルに見送られ、フラフラと歩き出した。

警察はついに来なかった。
時刻は4時を回っていた。
妙な敗北感だった。
おじさんはカップルに助けられ、警察は来なかった。
結果的にこの件に関して、私は存在していないことになった。
この件の主人公と思っていたのに。
もし私はこの窓からゴミ置き場に飛び降りて、おじさんの位置に納まったら、警察は後悔するだろうか。
好奇心から事件を望んでいた私自身が最終的に事件を作りあげるような。

あまりにも虚しくなったので、寝た。






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