作家、演出家、前川知大の鈍ら(ナマクラ)な日々。時々切れ味の良い日も。かなり不定期更新。
日記 | ニュース | 演劇関係 | 宣伝・告知 | 趣味 | 未分類 | 
前川知大仕事状況
sanpobook01.jpg
[小説] 「散歩する侵略者」 メディアファクトリーより発売中 [連載] ■週刊モーニング(不定期連載) 「リヴィングストン」 漫画:片岡人生 原作:前川知大
リンク
ブログ内検索
月別アーカイブ
RSSフィード
鈍ラ・エクスペリエンス
≪2017.07  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  2017.09≫
プロフィール

前川知大          (まえかわともひろ)

  • Author:前川知大          (まえかわともひろ)
  • 海の生き物とキノコと豆、乾物が好きです。F1と料理が好きです。UMAや地獄の関係者も好きです。漬物だけは勘弁してください。
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
--.--.-- --
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告    Top↑

2007.05.31 Thu
お茶と焼き海苔
ho.jpg

先月、法事で新潟の実家に帰った際、
地元の日本酒専門店で八海山の原酒を買いました。
池袋に私の料理の師匠がいるのですが、
しばらく顔を出してなかったので
日本酒でも持って遊びに行こうと考えたのです。
そして今月ももう終わるというのに、
忙しさにかまけて結局まだ行っていないのでした。
ということを部屋を掃除していて、ふと思い出しました。
その日本酒を部屋の隅に発見したからです。
八海山の一升瓶には、
原酒なので要冷蔵、お早めにお飲みください。と書いてあります。
要冷蔵!
期間限定のお酒なのになんてもったいないことを。がっかりです。
一升瓶をバッティングセンターで振り抜きたい気分でした。
一ヶ月以上も常温放置したものを師匠にあげるわけにもいきません。相手は料理人ですから。
今更ながら冷蔵庫に入れました。

掃除を続けると、乾物系を入れている箱から、
大量の焼き海苔が出土しました。
焼き海苔は実家の母がよく送ってくれるのです。
だいたい緑茶とセットになって送られて来ます。
昔巣鴨の地蔵通りに住んでいた時も不思議に思ったのですが、
なぜお茶と海苔というラインナップなのでしょう。
(土地柄、地蔵通りは乾物屋や御茶屋が多いのです。)
お茶屋さんの店頭には必ず焼き海苔があります。
陸のものと海のもの。お茶漬け海苔で有名な永谷園も元はお茶屋さんです。
ふと永谷園のサイトをのぞいて見ると、
現行の商品にはお茶も海苔もありません。
お茶漬け海苔を売ってるから良いだろうということでしょうか。
何かを見失ってないか心配です。

焼き海苔はなかなか消費できません。
手巻き寿司パーティはそうそうあるもんじゃないのです。
中には賞味期限が半年も過ぎたものがありました。
食材を腐らせる奴は最低です。
これはいかんということで、佃煮海苔にすることにしました。
「ごはんですよ」でお馴染みのグチョグチョしたアレです。

全形10枚の海苔をさっと火であぶり、細かくちぎります。
それを醤油、ざらめ、みりん、水の調味液に浸してふやかします。
後は弱火でことこと焦がさないように煮詰めるだけです。
しかし問題は、私は海苔の佃煮があまり好きではないということです。
アレンジしました。
干しシイタケのスライスと、鰹節、粒山椒を大量にブチ混みました。
木べらで混ぜながら丁寧に煮詰めること45分。
素晴らしい香りが立ち上がってきます。完成しました。
プロセスが楽しいのでもう満足です。
品物は窓から投げ捨ててもよいのですが、
とりあえず荒熱を取って、味見してみました。

「こ、これは!」と、グルメ漫画のようなリアクションをとってしまうほどの美味さでした。
市販の佃煮海苔には残念ながら私の人生から退場してもらうことになるでしょう。

急きょ、米を炊くことにしました。
これまた実家から送られてきたコシヒカリです。
冷凍ご飯もありましたが、この佃煮海苔は炊き立てご飯とマリアージュされるべきです。
炊飯器のスイッチを入れ、炊き上がるまでに味噌汁も作ります。
手持ち無沙汰になったところで、「待てよ」と気付きました。
八海山(原酒)です。
この海苔をなめながら八海山、私は小躍りしました。
贅沢じゃありませんか。

八海山はちょうど良く冷えてました。常温放置でしたが味は大丈夫でしょうか。
テイスティングしてみると、これまた「むう・・・」と唸ってしまう切れ味の良さ。
師匠のところに持って行けたじゃないか、と思いましたが後の祭です。
磯の香りにシイタケの出汁、舌に残る粒山椒の辛味。これを八海山で洗い流します。
きりっとした飲み口の後に残るほのかに甘い香り、箸は自然と佃煮にのびるのです。
「ばかやろう!」
と私はテーブルに拳の鉄槌を振り下ろしました。
最大の賛辞です。




スポンサーサイト

日記    Comment(5)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
Posted by yashima

手製佃煮と八海山、炊きたてご飯。
まったくとんだ大ばか野郎ですね。素晴らしい。

焼き海苔が実家から送られてくる。
この謎には大層共感いたします。
早速佃煮にしてみます。
2007.05.31 Thu 10:19 URL [ Edit ]
Posted by maekawa
是非お試しあれ。
全形10枚で意外なほどの量になるので気をつけてください。
一人では食べ切れません。しょっぱいので。
ごま油を入れたら韓国海苔風になるかなと思ったのですが、
美味しくなかったです。
2007.06.01 Fri 02:31 URL [ Edit ]
Posted by 図工5
おお、『鈍ラ』には珍しい池波正太郎的グルメ編ですね。
先日火ダルマになりかけたとはとても思えない(笑)
無性に酒が呑みたくなりました。
2007.06.01 Fri 12:37 URL [ Edit ]
Posted by maekawa
確かにここにはあまり料理のことは書いてませんねぇ。
グルメ日記はいくらでも書けるんですが。
厨房大好き野郎なので火ダルマは慣れているんです。
2007.06.02 Sat 03:05 URL [ Edit ]
Posted by 朱鷺
う~ん、筆が冴えてる....
2007.06.09 Sat 01:42 URL [ Edit ]

管理者にだけ表示を許可する

Top↑

TrackBack
TrackBackURL
http://porkpie.blog10.fc2.com/tb.php/104-71d7dec7

Top↑

  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。