作家、演出家、前川知大の鈍ら(ナマクラ)な日々。時々切れ味の良い日も。かなり不定期更新。
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[小説] 「散歩する侵略者」 メディアファクトリーより発売中 [連載] ■週刊モーニング(不定期連載) 「リヴィングストン」 漫画:片岡人生 原作:前川知大
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前川知大          (まえかわともひろ)

  • Author:前川知大          (まえかわともひろ)
  • 海の生き物とキノコと豆、乾物が好きです。F1と料理が好きです。UMAや地獄の関係者も好きです。漬物だけは勘弁してください。
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2007.06.23 Sat
エノキはどこに消えた?
enoki.jpg

先週は生活リズムが狂いに狂って、起床時間が夜の0時にまでずれ込んでしまいました。
時限爆弾のように規則正しい生活を心がける私ですが、
書き物のアイデアが出ない時はそんなこともあります。
風呂を浴び、朝食を作り、積んである本などをざっと読んだりして朝の4時、
重い腰を引きずって机に向かい、仕事を始めます。
しかし駄目な時は駄目なもので、午前10時になっても進捗ゼロ。
今日はもう無理だぁ!とノートパソコンを金属バットでメッタ打ちにしました。

酒を飲むことにしました。非常に分かり易い絵です。
私はあまり独りでは飲まないタチなので、こういう時に話がある連中を呼ぶことにしました。
まだ昼前でしたが、数人にメールをします。「酒を飲まないか?」
自分の都合だけで人を呼び付けるのはさすがに失礼なので、
「おいしい料理を作ってお待ちしています」と書き足しました。
ある者は「何があった?」と聞き返してきます。
山猫軒のような不穏な空気を感じたようです。

結局集まった数人も暇ではなく、到着は夕方になりました。
私はスーパーで買い物をし、包丁を研いで時間をつぶします。
左手中指がヒリヒリするなぁと思っていたら、研ぎながら指の薄皮を削いでいたようです。
注意力散漫です。夕方私は、既に眠くなっていたのです。

哀れな友人達が集まりました。
最初から日本酒の一升瓶の栓を抜きます。
ダイニングのテーブルに椅子を集め、私は料理を作りながら飲みます。
我家で飲む時は大体このスタイルです。

時間は夜の23時、一升瓶は早々に空き、ストックしてあったワインを二本空けました。
寝ていなかったことと生活リズムの狂いから、いつにも増して酔い、
ホストである私が最初の脱落者になりました。自宅はこれができるから素晴らしい。

翌日、使わなかった食材がいくらか残っていることは頭にありました。
冷蔵庫の中身を完璧に記憶しているのは私の特技でもあります。
そのため食材を腐らせることはほとんどありません。
二個100円で買ったエノキや、山芋は手付かずだったはずです。
しかし冷蔵庫を見た時、エノキが見当たりませんでした。
まぁ他の野菜の下にでもなっているのだろうと、気にしませんでした。

次の日、よくよく調べて本格的にエノキが無いことに気付きました。
私は同居人に「エノキを知らないか?」と訪ねます。
使っていないということでした。
常温の野菜ボックスやテーブルの下を探してもありません。
それからというもの、料理をする度に消えたエノキのことが頭をよぎり、
毎日同居人に「エノキを見てないか?」と聞いてしまいます。
同居人は政治家のように知らぬ存ぜぬの一点張りでした。
一週間ほど経つがエノキは見つかりません。部屋のどこかで腐乱死体になってないか心配です。
テレビを見て笑っていた同居人に、懲りずに「俺のエノキを知らないか?」と聞くと、
テレビを見たまま、「帰った」と答えました。
恐らく空返事だったのでしょう。
でもエノキが自分の足で帰ってくれたのなら、それはそれで良いのですが。

どうしても納得がいかないので、あの日いた友人にメールしました。
「俺のエノキを知らないか?二袋あるんだ。」
すると「美味しかったよ」と返事が来ました。
ウチのエノキを誘拐したうえ食いやがったと、私は発狂しそうになりましたが、
事実はあの日、私は記憶をなくすほど泥酔しながらエノキのバターいためを作り、
皿に盛り付けた後意識を失ったということでした。

殺人事件を追っていた刑事が、真犯人は自分の中のもう一つの人格だったと知る時のような、
そんな衝撃は別にありませんでしたが、まぁ腑に落ちました。

今日の無駄に長い日記の趣旨は、
食材に対する私の執着と、酩酊状態でも的確に料理するという、
料理人としての私を誇示するということでした。さようなら。



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