作家、演出家、前川知大の鈍ら(ナマクラ)な日々。時々切れ味の良い日も。かなり不定期更新。
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前川知大          (まえかわともひろ)

  • Author:前川知大          (まえかわともひろ)
  • 海の生き物とキノコと豆、乾物が好きです。F1と料理が好きです。UMAや地獄の関係者も好きです。漬物だけは勘弁してください。
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2009.01.22 Thu
応援の狂騒はやっぱり居心地が悪い
箱根駅伝の一日目が終わり東洋大学が首位。
家族が私に聞いてくる。「嬉しいか?」
駅伝に全く興味の無い、むしろ正月からそんな苦し気なことはよしてくれと
思っているような私は、東洋大出身である。
総合優勝したらそれなりに嬉しいだろうなぁと思いつつ、二日目。
家族がいちいち報告してくる。「まだ一位だよ」
うるせぇなぁとTVの前に座る。
解説者の発言にムカついた。明らかに二位の早稲田を応援していたからだ。
「おいおい、このまま東洋大なんぞが優勝しちまったら『ハァ?』みたいな寒い空気になるぜ、Yo!」
みたいなことを言っている、ように思えた。学歴コンプレックスによる被害妄想だと思うけど。
まー実際東洋大は地味だからなぁ、分からんでもないが。
?区(←よく覚えてない)で早稲田が東洋を抜いた。ガッデム。
ウチは兄者が早稲田なので、母としてはどちらが勝っても嬉しいようだ。
いつの間にか応援してる私。
「よし、そろそろお前の力を開放してやれ、そんなもんじゃないはずだ」とTVに念を送る。
妖怪博士の創始者と哲学という、社会に全く役にたちそうにないものが売りの東洋大学よ、頑張れ。
その後、早稲田をオーバーテイクし見事優勝を決めた。
なるほど、やっぱり嬉しい。
基本的に帰属意識の薄い自分と自覚していたが、意外と嬉しくて驚いた。
「勇気をもらいました」的な発言に、常に白々しさと居心地の悪さを感じていた私は、うろたえた。
「てめぇらの為にやってるんじゃねぇ!適当にそういうこと言って、消費すんじゃねーぞら」
と、勝手に思ってたし、「勇気を与えたいです」とか言うアスリートもどこか胡散臭く感じ、
「勇気、間に合ってます」と言いたくなる私としては、うろたえた。
やばい、なんか俺、勇気もらっちゃったかも。いや、単に疲れているだけだろう。。。
「今まで、勇気をもらいました、とか発言する奴を愚かだと思っていたけど、そういうこともあるのかもね、世の中」と家族に発言したら、「かわいそうな奴」というコメントをいただいた。
ふん。

そもそも、私は応援するのが下手だ。

小学生の時、好きな野球チームは?と聞かれ、野球はあまり見ないので特に贔屓のチームはありませんと答えた。すると、あまり見なくても好きなチームや選手くらいいるだろうと言われた。
そういうものか?
まずそのスポーツを理解し、好きになり、全球団のだいたいのポジションや、
球団の中の選手の位置や価値を理解したうえで、好きなチームというのが出てくるものじゃないの?
そもそも興味が薄いんだから好きなチームもなにもないよ、と思ったが、
当時は好きな野球チームがあって当然という空気だったので、「近鉄」ということにしておいた。
帽子のデザインが格好良かったという理由だけだ。セ、パの区別もついていなかった。

野球は未だに見ないが、サッカーは時々見る。
飛びぬけた技術を持つ選手のハイライトを見て興味を持ち、
システムや戦術のことを知り、見かたを覚えた。
選手やチームを知らなくてもゲームは楽しめる。
見てるうちに少しずつ選手を覚え、チームの特色を知る。
それでも未だにどこのチームを応援しているかと聞かれると困る。
特に無い。面白いゲームであればそれでいい。

唯一10年以上追い続けているスポーツはF1であるが、
それについても同じで、どのチームが好きか、と聞かれると未だに迷う。
11チーム、22人のドライバーを既によく知っているファンとしては、
どれか選べといわれても、困る。
去年の最終戦、ハミルトンとマッサという選手の一騎打ちになった。
ハミルトンは一昨年天才ルーキーとしてデビューイヤーから総合優勝に王手をかけ、
最終戦1ポイント差で王座を逃した。去年も同じことが起きそうで、もし二年連続土壇場で王座を逃したら、それは大きなトラウマとジンクスとなり、天才の未来を曇らすことになりそうだった。
一方マッサは、巨人シューマッハの影で才能を疑問視されることも多かった努力の人、はじめて王座を手に入れるチャンスを得た。
どちらも応援したいし、どちらが勝っても負けても、嬉しいし辛い。
敵も味方も善も悪もなく、全てに感情移入が可能で、どこかを贔屓になんてできない。

どこかを応援するというよりも、総体としてそのスポーツを楽しんでいる。
もちろんスポーツには文脈があって、ファンとして立場を明確にすることも可能だ。そっちの方が楽しめるという人も多いだろう。


帰属意識に訴えるものは応援しやすい。
オリンピックやワールドカップ、箱根駅伝。私もそうだと思う。
たいしてそのスポーツを知らなくても、興味が無くても応援できる。
応援できる対象があると、知らなくてもそこそこ楽しめる。
勝つと嬉しく負けると悔しい。
でもそれって、敵チームに対する想像力がまったく働かないからなんじゃないかと思う。

長年F1を見てきて、先の二人の選手には長いストーリーがあることを知っている。
自分たちが応援するチームと同じように、敵も同じようなストーリーを持っている。
自分の帰属する団体のチームが勝つことだけを望んで応援するスポーツなんて、どうなんだ。
敵に対する想像力を排除するのは、戦争ということなるが、オリンピックやワールドカップなどは戦争という側面もあるからいいのか。

母校が優勝して嬉しかったが、やはりどこか「それがどうだってんだ?」という声が聞こえたので書き始めたが、長くなりそうなのでこの辺でやめる。


今月24、25日は、渋谷NHKふれあいホールで、イキウメ短編集を上演します。
イキウメの感想で、「勇気をもらいました」てのは聞いたことがないなぁ。



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Comment
Posted by ももんち
はじめまして。こんにちは。
25日にNHKふれあいホールにて、短編集、観劇いたしました。
イキウメのお芝居は、いつも元気をもらってますよ。
なんだか、人間って、根は良い奴なのかなぁって思えるんですよ。
性善説?
短編集のvol.2は三鷹で観ていたのですが、vol.1のほうは初めてだったので、かなり楽しかったです。
『輪廻TM』と『ゴッド セーブ ザ クイーン』のつながりに驚かされつつも、納得で、ジグソーパズルのピースが填る事柄が、わたしはダイスキなのです。

ところで、前川さんはいつも入り口付近に立っていらっしゃいますが、声が掛けられません。声掛けてもよいのですか?

次回公演も観に行きます!!

寒いですが、風邪やインフルエンザに気をつけてください。
また、素敵なお話、期待しています。
2009.02.03 Tue 23:46 URL [ Edit ]

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