作家、演出家、前川知大の鈍ら(ナマクラ)な日々。時々切れ味の良い日も。かなり不定期更新。
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前川知大          (まえかわともひろ)

  • Author:前川知大          (まえかわともひろ)
  • 海の生き物とキノコと豆、乾物が好きです。F1と料理が好きです。UMAや地獄の関係者も好きです。漬物だけは勘弁してください。
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2006.11.07 Tue
狂人日記
kyojin.jpg


「・・・どうしたの?」
買ってきたばかりの古書を見て、同居人が怪訝な顔で言う。
テーブルの上には「狂人日記」というタイトルの文庫本が二冊。
魯迅とゴーゴリね。
確かに二冊並べると大丈夫かって思うだろうな。
なんとなく読み比べてみたくなって買ってみた。

でも両方とも原題は微妙に違うらしいね、邦題だと同じってだけで。
なんだ、と思ったけど読んでみたら内容はやはり良く似ていた。
19世紀のロシア、20世紀初頭の中国と、当時の社会制度への批判や皮肉となっているわけだけど、ただの狂人の手記として充分に面白いし、現代への皮肉としてもまだまだ力を持っている。肥大した自意識は別に現代に特徴的なものじゃない。オレも自意識過剰には自信がるので全く身につまされる話でもある。くそ。
ルサンチマンや被害妄想みたいなものを抱えた主人公が徐々に、というかサクサクと常軌を逸して幻覚や妄想に翻ろうされながら、アメリカンニューシネマ的ラストをむかえる。
わけだけど、その妄想っぷりがかなり笑える、特にゴーゴリのは爆笑もんだ。
ちょっと古臭い訳がまたいいギャップになって笑いをさそう。
後半になるにつれ日記の日付がおかしくなり、「三十月八十六日」とか「日も思い出せない。月もやっぱり無い。」とかは妙な不安感をさそい、怖くもある。
魯迅バージョンは冒頭で既に主人公が狂気から回復していることが分かるせいもあって、それほど暴走しない。その分行間からにじみ出るのは魯迅の理性的な葛藤や怒りのような気がした。

それぞれ短編なので一時間で二編読めます。
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Comment
Posted by 2D
その昔私も2冊持ってました。
グッと来るタイトルだよね。

ときにいただいたおもちゃ、活躍はまだ先になりそうです。
そして君のライターを預かっている。
ハイライトメンソールはおいしくいただきました。
2006.11.07 Tue 18:10 URL [ Edit ]
>2Dさん Posted by maekawa
思わず連呼したくなるタイトルだよね。
大地に立つまではもうちょっと待たねばだね、成長を楽しみにしています。ライターは使ってください。色んなものに火を点けてください。
2006.11.08 Wed 13:23 URL [ Edit ]

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