作家、演出家、前川知大の鈍ら(ナマクラ)な日々。時々切れ味の良い日も。かなり不定期更新。
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[小説] 「散歩する侵略者」 メディアファクトリーより発売中 [連載] ■週刊モーニング(不定期連載) 「リヴィングストン」 漫画:片岡人生 原作:前川知大
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前川知大          (まえかわともひろ)

  • Author:前川知大          (まえかわともひろ)
  • 海の生き物とキノコと豆、乾物が好きです。F1と料理が好きです。UMAや地獄の関係者も好きです。漬物だけは勘弁してください。
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2006.12.21 Thu
新陳代謝
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この時期は何かと酒を飲む機会が多い。
そのため酒を飲む可能性がある時はなるべく電車で動くようにしている。
基本はバイクか自転車なので、電車はほとんど利用しないのだが、昨今の飲酒運転への風当りの厳しさに私も認識を新たにした次第である。いちおー言っておくと、これは別に今まで飲酒運転していたということを暗に示すものではない。
とにかく、酒を飲んでバイクを一晩路上に置こうものなら盗難、良くて駐禁の憂き目に遭う。駐車取締りが一部民間に移行した当時、それほど激しくなったとは感じなかったが、月ごとに処理件数は倍になっている。その理由はニュースによると「慣れてきた」ということらしい。なるほど「慣れてきた」か、なんかイラっとするがまぁしょうがない。
念のため電車で行き、そこで酒の席となると得した気分になる。バイクのためにひたすら烏龍茶を飲むのにも慣れては来たが、やはり上手そうにビールを飲むのを目にすると料理も味気なく感じる。
また、せっかく電車で行ったにも関わらず、酒の席にならなかった時は、それはそれで何か損をしたような気分になる。別に損はしていないはずなのだが、電車嫌いの私にはわざわざ電車で来たのにという思いがある。特に酒を飲む約束をしていた訳ではない先方には迷惑な話だろう。
付き合いの長い劇団員などは、打ち上げなどに私が電車で来ているとそれだけで労ってくれる。「電車で来たんだね、えらいね。」別にえらくはないだろう。私は割と甘やかされている。
電車が嫌いな要因の一つに、私の新陳代謝の良さがある。この時期、家を出た時に丁度良い防寒度で外を歩くと、大体5分で手袋とマフラーを投げ捨てたくなり、10分で帽子をはぎ取ると坊主頭から湯気が上がる。駅構内に入るとコートの中がサウナ状態になり、電車に乗った時には既に汗だくになっている。みんなどうやって体温コントロールしてるんだ?車内でメガネを曇らせ汗を拭くのははっきり言って恥ずかしい。その恥ずかしさからまた汗をかく。もし駆け込んだ先が女性専用車両だったら、正気を失っていたかもしれない、服を全部脱ぎ捨て、失禁していたかもしれない。いや、それはただの願望だろう。
私は常識人なので、人から大きく外れることがそれなりに恐ろしい。電車の中で一人激しく汗をかくのは、自意識の問題とはいえ、望ましくはないだろう。10年程前、兄とラーメン屋に入った時老夫婦と合席になった。雑誌で見たそのラーメン屋には二つの代表的な献立があり、私と兄はそれぞれを注文した。我々の勉強不足だったのだが、その二つのラーメンは、辛いものと、激しく辛いものという逃げ道のない二品であった。辛いものは嫌いではないのだが、激しく汗をかくのが嫌だった。樹木のない山が大雨ですぐに土砂崩れを起こすように、坊主頭は頭皮の汗を容赦なく顔面に垂れ流す。目に汗が、もういやだ!そんな時ふと兄を見ると、なんと私以上に大汗をかいており、鼻先から滴る汗がドンブリに流れ込み、なんかもう、循環している!って感じで驚いた。しかし全く動じずラーメンをすする兄はなかなか男らしいものがある。やたら発汗するのは家系らしい。
合席になった老夫婦はついに見かねて、ハンカチを貸してくれた。「これで汗を拭きなさい。」嫌悪感よりは笑顔だった気がする。しかし見ず知らずの人にハンカチを貸してしまうほど、対面の二人は汗だくだったのだ。ぐしょぐしょになったそのハンカチはその場で返したのかどうか、よく覚えていない。
以前稽古帰りに劇団員と辛いラーメンの店に入った時も、私は汗に怯えていて、ろくに味すら覚えていない。途中で隣にいた劇団員の國重を見ると、驚いたことに私以上に激しく汗をかいていた。しかし彼は笑顔で、動じるどころか誇らしげですらあった。
負けたと思った。


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